Spotify Premium Music × Culture イラストレーター JUN INAGAWA「ストリートとオタクのカルチャーを交差させたイラストレーターJun Inagawa。超ポップで、オタクなプレイリストとは。」音楽と関係の深いカルチャーに対する“独自の視点”を深掘りインタビュー。

Spotify Premium「Music×Culture」は、様々なジャンルを代表するクリエイターや新進気鋭のアーティスト8名をゲストに招き、“創作活動”と“音楽”の関係を、新たな視点で紐解いていくキャンペーン。ここでは、ラジオプログラムでオンエアされたお話に加え、WEB限定のスペシャルインタビューを掲載。

漫画家、イラストレーター。アメリカのスケートブランド「PARADISE」、エイサップ・バリのアパレル「VLONE」など、さまざまなファッションブランドとコラボレートする気鋭アーティスト。しかし、本人はあまりファッションに興味のない、ゲームと「STEINS;GATE」と銀杏BOYZが好きな、ただの21歳。

ストリートとオタクのカルチャーを交差させたイラストレーターJUN INAGAWA。
超ポップで、オタクなSpotifyプレイリスト「Otaku against the machine」。

孤独に絵と向き合う時は、自分を追い込むような曲を。

最近、最もインスピレーションを受けた曲として、Billy Joelの「Pressure」をあげていただきました。1982年発表のアルバム『The Nylon Curtain』からの曲ですが、Junさんが生まれるかなり前の曲ですね。

JUN INAGAWA:1999年生まれなので、僕が生まれる17年前ですね。親がまだ十代の頃じゃないですかね。2020年にオンエアされたドラマ『The Boys』のセカンドシーズン第1話のエンディングテーマとしても使用されていて。主人公がナードで、すごく自分と似ているから、ハマって観ていたんです。だから、この曲もすんなり入ってきましたね。

どんなインスピレーションを受けたんでしょうか?

JUN INAGAWA:歌詞ですね。「お前一人が人気者じゃない」とか、なんか一人残され、罵倒されているような内容なんですよ。孤独な時に、一番自分を責める曲。きっと僕自身がドMなんでしょうね(笑)。

作品に向き合っている時は孤独というイメージですが、絵を描く時に音楽は聴くんですか?

JUN INAGAWA:いろいろ聴きますが、最近ではビリー・ジョエルの「Pressure」がベストかな。自分との戦いのような曲で、本当に好きです。

普段はどんな音楽を聴いているんですか?

JUN INAGAWA:いとうかなこさんやアイドルマスターなど、いわゆるアニソンですね。声優さんのドラマCD、花澤香菜さん『ひとりでできるかな』とか、めっちゃ聴いていました。アメリカへ引っ越してから知ったパンクやロック、A$AP Mobなどのヒップホップなど。かなり幅は広がりましたね。

小学生の頃にアメリカへ渡り、A-BOYの道へ。

子供の頃から絵を描くことが好きだったんですか?

JUN INAGAWA:小さい頃から描いています。物心付いた小学生の時には『クレヨンしんちゃん』や『プリキュア』を模写していました。あまりに褒められるので「絵が上手い=模写」ということだと思っていたんです。その影響もあって、小学校1年生の頃から漫画家になりたいと思い、『コロコロコミック』を読んでは、見様見真似でコマ割りなどを考えていました。

勉強はどうでした?

JUN INAGAWA:全然できませんでした。先生に「絵があるんで、算数とかいいです」とか言って(笑)。ちょっとかっこいいけど、ただの現実逃避ですね。ビリー・ジョエル「Pressure」じゃないけど、興味を持ったことはとことん突き詰める性格で、大口を叩いたからには、本気でやろうと思っていました。小学生時代は絵を描き続け、本気で漫画家になろうと決意したのは、アメリカへ引っ越した中学生の頃。13歳か14歳の時ですね。

どんな漫画から影響を受けたんですか?

JUN INAGAWA:小学生時代には『週刊少年サンデー』や『ジャンプSQ.』など、少し大人な描写のある漫画に興味を持ちました。隠れながら『ハヤテのごとく!』や『kiss×sis』を読みつつ、学校ではみんなに合わせて『ドラゴンボール』の話をしていましたね。

いつ頃、目覚めたんですか?

JUN INAGAWA:小学生から予兆はありましたが、11歳の時にアメリカのサンディエゴへ引っ越してから、ひどくなったというか(笑)。最初の三週間は家族で楽しく出かけたりしましたが、それ以降はなにもやることがなくなり、ずっと家にいるからより趣味の世界に傾倒していったと思います。もちろん、友達なんか全然できず。よく映画やドラマで、なにかのキッカケで、転校生が学園の人気者になるっていう設定があるけど、あんなことは絶対にありえない。嘘もいいところですよ(笑)。

アメリカは車の免許を持つまで、ティーンエイジャーの行動範囲が限定されますよね。

JUN INAGAWA:学校での生活以外では家で絵を描くか、アニメを観ているか。どちらかしかなかった。当時は『kiss×sis』や『STEINS;GATE』、『魔法少女まどか☆マギカ』、『撲殺天使ドクロちゃん』など。あとは『ラブライブ! School Idol Project』、『アイドルマスター』とか王道も見つつ、同人誌とかも読んでいて。

伝道師・ノリ君からの助言で、ネクストレベルへ。

今ではスケートブランドとのコラボレーションで知られていますが、サンディエゴでの生活は真逆だったんですね。

JUN INAGAWA:一時帰国した高校3年生の時、僕の叔父さんの友人で、小さな頃から遊んでいてもらっていたノリ君に再会したんです。スケートボード、パンクにラップ、アニメまで、僕にとってはすべてを知っている物知りおじさんで。子供の頃からノリ君へ「漫画家になって、作品がアニメ化されるのが夢」だと話していましたが、再会した時「Junは、アニメや漫画から影響を受けているけど、他のカルチャーにも視野を向けた方がいい」と言われた。その時は少し疎ましく思いましたが、高校卒業後に帰国して『少年サンデー』の新人賞に応募したところ見事に落選し、めちゃくちゃ落ち込んでいたんです。その時、ノリ君から言われた「他のカルチャー」のことを思い出して。

心に引っかかって、残っていたんですね。

JUN INAGAWA:ノリ君に教えてもらったスケートチーム<ファッキングオーサム>のことを思い出し、動画を見て、感動したんですよ。スケートボードなんて競技用のルートの上を滑るだけというイメージでした。しかし<ファッキングオーサム>はストリートで、建物や障害物などを上手く使い、自由にスタイルを変えながら滑っていたんです。

いろいろな意味で<ファッキングオーサム>はフリーフォーム。センスがいいですよね。

JUN INAGAWA:それからプロスケーターのジェイソン・デルがインタビューで「オレは恋愛や映画など、人生の中から影響を受ける。他のスケーターから影響は受けない」と言っていて。それがめちゃくちゃかっこよくて。その言葉と、<ファッキングオーサム>のフレキシブルさに影響を受け、僕も自分が描きたいものを、自由に絵を描こうと思ったんです。その後すぐにノリ君から、The Rolling StonesからSex PistolsにThe Clash、日本なら銀杏BOYZやTHE BLUE HEARTS、The MAD CAPSULE MARKETSなど、いろいろな音楽を教えてもらい、Spotifyでプレイリストを作って聴いていましたね。

ノリ君はJunさんにとってヨーダみたいなマスターなんですね。
知識やセンスを補ってくれる人物というか。

JUN INAGAWA:ノリ君なしに今のJUN INAGAWAという作家はいなかったかもしれない。僕の活躍は喜んでいてくれるけど、いまだに毒舌なんですよね。「この漫画、もっとこうした方がいいんじゃねーの?」とか「この前の仕事、ダサくない?」とか言いながらも「このCD、いいから聴けよ」って、まだいろいろなことを教えてくれています。

ナケル・スミスとの出会いから、イラストレーターJUN INAGAWAが誕生。

17歳の時、<ファッキングオーサム>所属のプロスケーター、ナケル・スミスと出会ったということですね。新人賞に落選し、ストリートカルチャーに興味を持った直後だと思いますが、ナケルとはどうやって出会ったのでしょうか?

JUN INAGAWA:インスタグラムで知り合いました。初めて漫画やアニメ以外から影響を受けたものとして、スケーターの絵を描いたんですよ。インスタにアップしたところ、ナケルから「クールだね!」という反応があって、LAへ来るように誘われたんです。

スケートカルチャーの知識は、ビデオのみだったんですか?

JUN INAGAWA:スケーターとのファーストコンタクト、まさに未知との遭遇でしたね。会っておかないとダメだと思ったんです。ついさっき漫画を読み終えたところなのに、明日、全然違う世界に飛び込むという。ワクワクしつつも、ワケのわからない展開だから、かなり緊張していましたね。

本当に漫画にありそうな急展開でしたね。

JUN INAGAWA:フェアファックスの <Supreme>の前でナケルと待ち合わせ、「What’s Up」とか言って、ハイファイブで挨拶するのなんて、その時が初めてだから「これがストリートなのか!? カッケー!」と思いました。その時、ナケルといろいろ話をして、僕が「漫画やアニメが好きなんだけど、スケートビデオも好きで」と言ったら、おもしろがってくれて。「好きなことをやっていればいい。君みたいに正直に描く人が必要なんだよ。スポンサーが付いて調子に乗り、スケートがダサくなるやつをたくさん見てきた。世間に流されず、自分の好きなようにやることが大事だよ」と言われて。

ナケル・スミスは今年27歳ですが。少し歳上の先輩という感じですね。

JUN INAGAWA:6つ上の先輩ですね。ナケルと一緒に<Supreme>の店へ行くと、店の前に行列ができているんだけど、顔パスで中へ案内してくれて。その時、お店に偶然、映画『KIDS』にも出演していたハビエルというスケーターがいたから紹介してもらったんです。彼に自分の絵を見せていたら、店員が集まってきちゃったんです。<Supreme>では、みんながおもしろがってくれて、すごく楽しかったですね。その時が、誰かに「絵を見せたい!」と強く思った、初期衝動だったかもしれません。

その後、ナケルと同じく<ファッキングオーサム>所属のショーン・パブロとコラボレートすることになりましたね。

JUN INAGAWA:<PARADICE>というブランドをやっている人ですね。僕が描いた絵を300ドルで買いたいと言ってくれて。高校生からすれば300ドルは大金。
『アイドルマスター』に出てくる神崎蘭子ちゃんのフィギュアが買える!と興奮していたら、本当にPayPalに振り込みが来て(笑)。その時に「この絵をTシャツにしていい?」と聞かれたんですけど、フィギュアのことで頭がいっぱいだったから、ロイヤリティのことなんかどうでもよくて「OK! OK!」とか即答していて(笑)。今思えば、人生初のアパレルでしたね。

一本のDMをキッカケに、A$AP Mobの<VLONE>とコラボレーションへ。

<PARADICE>とのコラボレートで、各方面からのアプローチが急増したのでは?

JUN INAGAWA:そうですね。ある日、A$AP Bariと名乗るラッパーから「お前の絵、カッケーな!」というDMがあった。お礼を返信したら「絵を描いてよ!」とか戻ってきて。誰だか知らないし、適当に返していたらブランド<VLONE>のグラフィックデザイナーから連絡が来て、LAで会うことになって。そのままバリの家へ連れて行かれたんですよ(笑)。

話を聞いているだけでもビビリますね。しかし、いい人たちでよかった。

JUN INAGAWA:その時にBariから、2週間後の<VLONE>のポップアップで、壁の絵を描くように頼まれたんです。チャンスだけど、怖いしで、断れない(笑)。元々は漫画を描いていて、そういうオーダーを受けると方向性がズレると思い躊躇しました。でも、一度寄り道してみる気持ちで承諾したんです。
帰りの車の中、Spotifyで初めてA$AP Mobの曲を聴き「これが今のヒップホップか!」と、そこで初めてノリましたね(笑)。

A$AP Bariはどんな人でしたか?

JUN INAGAWA: Bariもナケルと同様「周りからどう思われようが、自由にやれよ。俺は俺のことを好きだと言ってくれるヤツだけ大切にする」と言って、励ましてくれて。人の意見に左右されず、強く自分を持つことがカッコよく見える理由だとわかりました。

胸に刺さる名言ですね。

JUN INAGAWA:コラボしている間にBariから「お前のことをプロデュースしてやる。もっと有名にしてやる」と言われたんだけど、その時「日本に帰って漫画家になります!」と断って。完全に頭のおかしいヤツだと思われたでしょうね(笑)。ナケルやBariから学んだことを参考に、漫画やアニメを極めようと思って、今ここにいます。

デジタルよりも、落書き気分で描いていく。

ここで制作の手順を聞いてみたいんですが、作品はどうやって描いていくんですか?

JUN INAGAWA:基本的には手描きです。鉛筆で描いた後、ペンで清書して、色をつける。イラストレーション分野に関しても、デジタル化が進んでいてすごく便利になったけど、僕はライブ感というか、殴り書きのような手書きのラフさが好きなんです。例えば真剣に取り組んだ絵よりも、力を抜いて描いた教科書の落書きの方がキャラクターが動いて見える。だから、いまだに落書きくらいの気持ちを意識しながら、真面目に描いています。説明するのが難しいんですよね(笑)。

独特の描き方、進め方というのはあるんですか?

JUN INAGAWA:学校の指導などで、デッサンを描く時には、薄く描いて清書していくと教わると思いますが、僕の場合は最初から本番という気持ちで、鉛筆で濃く描いちゃいます。その方が意外とうまくいきますね。

ストリートの先輩たちから学んだ、強いオタクの精神論。

Junさんは、萌えとストリートカルチャーを繋いだ第一人者と伝えられることが多いと思いますが、その肩書きに違和感を覚えているそうですね。

JUN INAGAWA:僕の絵に人気が出た理由は<VLONE>や<PARADICE>とコラボしたことで「海外のラッパーが着ている、すげえ!」という評価になり、そこから萌えとストリートの融合ということになってしまったんですよね。言葉というものは、多くの人に使われていくうち、存在感が大きくなり、意味を失っていくと思うんですよ。萌え萌え言ってっているうち、言葉に価値がなくなっていく。

価値が薄れていく感覚ですか?

JUN INAGAWA:そうですね。例えば、インディーズのバンドなら、僕はやっぱり初期の曲が好きで。大メジャーになってどこででも聴けるような存在になった時点で、逆に価値が低くなるような気がする。それと同様に、僕は萌え系と呼ばれるのがすごく嫌だったんです。

確かにポップとハードコアの合間というのは、音楽の世界でもよくありますね。

JUN INAGAWA:萌えという概念をポップにしてしまったことに対しては、責任を感じています。例えば、10年前にあった意味は、もう取り戻せない。アニメや漫画の好きな人からは「JUN INAGAWAの絵には、何も感じない」と叩かれます。自分もその立場にいたので、その気持ちはすごくよくわかる。それで悩み、少し前まで苦しかったんです。でも、オタクについて考えてみると、漫画やアニメなどを好きな人をオタクと呼ぶのは、もう古いんじゃないかと思ったんです。音楽やファッションでも好きなものを突き詰めていればオタクだと思うんですよね。

正直、本当は有名になりたくはなかった?

JUN INAGAWA:困惑していましたね。インスタのフォロワーが増えるとか、キャーキャーいわれることに興味はなかった。自分で好きなことをやっていたいというだけで。そのためには、画材を買うためには働かなくちゃいけないから。名前を出すのもおこがましいけどカート・コバーンなど、有名になった人というのは同じような葛藤があったんじゃないかな。見ている人には関係のないことですが、メディアに出ている人はその姿だけがすべてではない。本当に伝えたいことなんか、きっと100%伝わることはないと思うけど、僕は少しずつ表現することで伝えていきたいと思っています。

ナケル・スミスやA$AP Bariに言われたことが胸に染みますね。

JUN INAGAWA:「萌えとストリート、どっち派?」など選択を迫られることがありますが、今はどっち側でもないとハッキリ言えます。批判に対して「俺は俺、あんたたちはあんたたち」というスタンスですね。

そう胸を張って言えることが、とてもかっこいいですね!

JUN INAGAWA:僕は今アパレルの仕事もしていて、Bariが見たら「ジュン、漫画家になると言っていたのに、何やっているんだ?」と言われそうですが、実は着々と漫画の準備を進めています。期待して待っていてください!

シーズンごとに作られるSpotifyのプレイリスト。

制作中の音楽、どんな音楽を聴いているんですか?

JUN INAGAWA:歌詞があると言葉に引っ張られちゃうことが多いので、歌詞のないインストゥルメンタルが中心のサウンドトラックを中心に聴いています。鷺巣詩郎さんや澤野弘之さんなど、主にアニメのサントラですね。

やっぱりアイディアが湧いてくるんですか?

JUN INAGAWA:そうですね。戦闘シーンを描く時は、そういう攻める感じの曲を聴くとか。

今はSpotify Premiumを使っているそうですが。

JUN INAGAWA:サントラや海外のアーティストの曲を聴く時に使っています。Spotifyには、他のサブスクリプションにはない曲がめちゃくちゃたくさんあるので便利です。フリー版には広告が入ってきますが、実はラジオっぽくて好きなんですよね。でも、フリー版は曲のスキップが制限されるけど、Premiumなら何曲でもできる。新しい音楽をディグっている時に自由に聴けるのが本当に便利ですね。

ダウンロードすることはあります?

JUN INAGAWA:電波の入らない飛行機の中など、長距離移動の時に使いますね。

確かに海外へ行く時は便利ですね。

JUN INAGAWA:中二病っぽいんだけど、僕は空港など非日常の場所にいると、自分を映画の主人公に見立て、心の中でカメラ割りとかしているんですよね。
空港にいる時は「今から飛び立つぞ!」という曲を選んで聴いて(笑)。完全に中二病ですね。生活の状況によって、聴く曲は変わります。恋愛している時は、ラブソングが増えます。だから、音楽がベースの生活を送っていますね。

プレイリストは作りますか?

JUN INAGAWA:昔から好きで作ってます。「2018年9月〜12月に聴いてた音楽」とか「2017年の春」とか。シーズンごとにプレイリストを作ると、その曲を聴いていた時に何が起こったか、音楽で思い出すんです。アニメの劇伴を聴くと「第何話で、あのキャラがこういうことを言ってたな」と思い出すように。

アニメ音楽ばかりのプレイリストから、ある時期を境にA$AP Mobの曲が大量に増える時期もあるという?

JUN INAGAWA:そうですね。日記じゃないけど、10年後になっても、その時期何をしていたかわかると思うんですよね。プレイリストにTHE BLUE HEARTSやロックが増えてきたら「あ、ノリ君と遊んでた時期だな」とか(笑)。

オタク魂が炸裂する、超ポップなSpotifyプレイリストとは。

今回の企画のために作った Spotifyで聴けるプレイリストを紹介してください。まず、今回のテーマは?

JUN INAGAWA:タイトルは「Otaku against the machine」です。レジアゲ(レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン)が大好きで、本人たちの曲は入っていないんですけど(笑)。このプレイリストには、ロックからアニソンまで、あえてぐちゃぐちゃに入れ、僕を構成する曲で作りました。情緒不安定なプレイリストとも言えますね。

まず1曲目はThe Rolling Stones「Sympathy for The Devil」ですが、これはJunさんにとってどういう曲ですか?

JUN INAGAWA:高校生の時、初めて意識的に聴いたロックンロールの曲なんですよね。歌詞とかに興味はなかったですけど、音がかっこいいと思ってずっと聴いていましたね。

2曲目は銀杏BOYZ「人間」ですが、今日は峯田和伸さんが主演した映画『アイデン&ティティ』のTシャツを着ていますね。

JUN INAGAWA:死ぬほど好きなバンドなんです。「人間」(2005年)、「光」(2007年)、「生きたい」(2016年)という三部作の第一曲目、10分間の長い曲。「人間」にはライブ映像があって、上半身裸の峯田さんが歌詞と同様に会場をぐるぐる回りながら歌うんです。メンバーはステージで髪の毛を剃ったりしていて。ワケがわからないけど、それこそ自由というか。「生きてるな!」という感じがするんですよ。峯田和伸さんは命を削りながら歌っている感じがして、かっこいいと思います。

続いては、渋いフランク・シナトラ「The Way You Look Tonight」。

JUN INAGAWA:おじいちゃんがシナトラ好きだったので、子供の頃から聴き馴染みがあるんです。それに『新世紀エヴァンゲリオン』のエンディングで「Fly Me To The Moon」、シド・ヴィシャスは「My Way」をカバーしていて、みんな知っていると思う。シナトラは特にラブソングが好きで、この曲では、ダンスパーティやドレスなど、最近の恋愛ソングでは描かれない内容が歌われている。最近の歌詞には「手紙」とか出てこないじゃないですか?そういう表現が好きなんですよね。夢の世界に行ける気がして、夜によく聴いています。

4曲目はJUDY AND MARYの「クラシック」。YUKIちゃん好きなんですか?

JUN INAGAWA:超好きなんですよね。銀杏BOYZの「駆け抜けて性春」という曲にYUKIちゃんが参加していて、ジュディマリも大好きになりました。映画『モテキ』の中で「Lover Soul」が使われていて、いろいろなところで聴くんだけど、全部好きなんですよね。夢心地にさせてくれるボーカルと歌詞が最高!

ここからはJunさんお馴染みの曲。いとうかなこ「Hacking to The Gate -Symphony Version」。

JUN INAGAWA:人生で一番影響を受けたアニメ「STEINS;GATE」のオープニングテーマ。そのシンフォニックバージョンです。テクノ・ミックスとかいろいろなバージョンがありますが、これがベストですね。

星来オルジェル(cv.友永朱音)「フォーチュン☆LOVEナイト」。どんなキャラクターなんですか?

JUN INAGAWA:「CHAOS;HEAD」の劇中劇『ブラッドチューンTHE ANIMATION』に出てくるキャラクター。ツンデレキャラがもう最高なんです。

神聖かまってちゃんの「23歳の夏休み」もいいですね。

JUN INAGAWA:ロックなんだけどネットカルチャーが色濃く入っていて。のこさんの書く歌詞、声も好きですね。自分の23歳の誕生日には、絶対に聴こうと思っています。

そして、「STEINS;GATE-Main Them」。阿保剛さんが書いたメインテーマですね。

JUN INAGAWA:ここでインストを入れたいと思って。

ここで電気グルーヴの名曲「N.O.」ですが、いい流れですね。

JUN INAGAWA: 電気グルーヴは歌詞に意味がなく、適当に思いついた言葉を並べているように思うんだけど、それがすごくおもしろくて。「電気ビリビリ」とか狂っていて最高ですね。そういう絵を描いてみようかなと思いました。
「Shangri-La」もいいけど、「N.O.」も大好きです。最近、石野卓球さんやピエール瀧さんが90年代に着ていた服がカッコよくて、ネットで探して買っていますね。

最後はThe Mad Capsule Markets「雲-kumo-」

JUN INAGAWA:今は銀杏BOYZがめちゃくちゃ好きなんだけど、20代後半くらいになったら、一回聴かなくなると思うんですよ。40代くらいで懐かしくなって、聴き直すというか。でも、マッドはずっと聴くと思います。インディーズ時代はハードなパンクだったんですけど、90年代後半からデジタルロックになっていく。ボーカルもラップになったりして、僕が初めて聴いたミクスチャーロックは、マッドかもしれません。

Spotifyでは、JUN INAGAWAさんが特別に作ったプレイリスト『Otaku against the machine』が、高音質で、広告なし、そして曲順通り聴くことができます。

JUN INAGAWA:テンションを上げたい時。または少し情緒が不安定の時にいいかもしれません(笑)。

最後にJUN INAGAWAさんから「カルチャーへの探究心」を育てる、貴重な「私物」アイテムをプレゼントしていただくのですが、どんなものでしょうか?

JUN INAGAWA:小学6年生の夏休みに、自由研究の課題として作った本『コロコロコミック研究博士』という本をプレゼントしたいと思います。中身は見てからのお楽しみですが、漫画をコラージュしています。今見ると、かなりかっこいいんですよね。人の作品を切り貼りしているだけなんですけど(笑)。

世界的なアーティストの小学校6年生の時の作品ですが、プレゼントしても大丈夫なんでしょうか…。

JUN INAGAWA:確かにそんなものを手放す人というのも珍しいと思いますけど。僕の持っている中で一番古い絵だと思うので、新しく描いたサイン色紙とセットにしましょう。

テーマとエピソードの発表をお願いします。

JUN INAGAWA:あなたの初期衝動ソングに関するエピソードを教えてください。

Junさんの初期騒動ソングとなると、どんな曲になるでしょう?

JUN INAGAWA:ストリートカルチャーに目覚めた時は、LAからの帰り道で聴いたA$AP Mob。アニメ関連なら『イナズマイレブン』のオープニングテーマですね。アニメにハマるきっかけになったのが『イナズマイレブン』。学校から帰り、お父さんからiPhoneを借りてベッドの中で聴いたことを、今でもたまに思い出します。

最後にJUN INAGAWAにとって音楽とは?

JUN INAGAWA:音楽とは生活ですね。衣食住音と言いたいくらい、重要なものです。

応募の結果は、Spotify Premiumおよびクリエイターによる選考の上、4月中にオンエアされるSpotify Premium presents 「Music × Culture」の中で発表されます。当選された方には、Spotify Premiumキャンペーン事務局より別途ご連絡をさせていただきます。奮ってご応募ください!

JUN INAGAWA
1999年生まれ。漫画家、イラストレーター。2012年に中学生の時、サンディエゴへ移住。漫画やイラストをインスタグラムへアップするようになる。それをキッカケにスケートブランド「PARADISE」、エイサップ・バリのアパレル「VLONE」など、さまざまなファッションブランドとコラボレートする事になる。新進気鋭のアーティティストとして、世界中から注目を浴びながらも、本人はゲームと「STEINS;GATE」と銀杏BOYZが好きな、ただの21歳という。

Spotify Premium Presents「Music × Culture」Podcast

プレゼント イラストレーターJUN INAGAWA

自由な発想がよみがえる
小6の自由研究

応募テーマ

あなたの初期衝動ソングに関するエピソード

キャンペーンは終了しました

プレミアムでもっと
自由でもっと豊かな
音楽体験を。

オフライン再生

広告なしで聴き放題

高音質で楽しめる

スキップ無制限